アメリカで働くには

アメリカでの就職について書きます

アメリカで働くメリット

日本で働くのに比べて、私の考える利点について書きます。 なお、以下は一般論で平均的に見てどうか、という話であり、個別ケースを取り出して見れば逆の例も存在するでしょう。

また、もちろん自分の見聞きする非常に狭い範囲で主観的にどう感じているかを述べたもので、広い範囲で見れば間違いも含まれているかもしれません。

給料が高い

先日、Googleが人口知能を研究する東大院生に約15万ドル(1800万円)の給与を提示したというニュースが話題になりました。 シリコンバレーではこんなものはニュースになりません。 新卒の給与が十数万ドルを越えるのはGoogleに限らず多くのIT企業で聞く話です。 実際の給料は Glassdoor などが参考になります。ここで書かれている給料はベースサラリーで、ボーナスやストックオプションや福利厚生を足すとさらに何割か高くなります。

ただし、日本に比べ生活費が高く支出も増えることが多いです。 また、円換算での給料は円高になれば安くなります。

ワークライフバランスが良い

ワークライフバランスが重視されている職場が多いです。有給が取れないなんてことはありません。

私生活は仕事より優先されます。いちいち人の勤務時間に目くじらを立てる人なんていません。

例: 子供を保育園に迎えに行くので毎日3時に帰ります

体調が悪くても無理に出社したりしません。特別な理由なく在宅勤務(work from home)するの も普通です。

例: 昨日買ったペットと遊びながら仕事したいので work from home します。

皆仕事は早めに切り上げて帰ります。午後4時過ぎにはいたるところで帰宅のための交通渋滞が発生します。

差別が小さい

男女差別や性的マイノリティ差別、人種差別などをなくそうという強い意識が共有されています。 また、安全でストレスフリーな職場を目指そうという努力が行われています。 怒鳴ったりセクハラなんてもってのほかです。

より大きな労働市場

統計データを調べたことはありませんが、アメリカのほうがソフトウェアエンジニアの市場が大きく、より色々な仕事を探す上で有利と思われます。 またアメリカでのキャリアは他の国、たとえばEU諸国で働く上でもプラスになりそうです。 様々な労働市場で働けるようにしておくことで、地域的な不景気(たとえば日本経済の縮小)でも有利な条件で仕事が選べる可能性が上がります。

デメリット

デメリットとして挙げられることもあります。

解雇の制約が弱い

一般的なアメリカでの雇用契約では、お互いにいつでも理由なく契約を終了できるとされていることが多いです。 自分の周りでクビになった人の話は聞きませんが、正社員の解雇に強い制約のある日本と違い業績やパフォーマンスが理由での解雇があるとされています。 一方でこれは雇用の流動性が高く、転職がしやすいというメリットにもなります。

言語の壁

会社にもよりますが、一般的にはコミュニケーションは英語で取ることになります。 人によってはこれにより仕事のパフォーマンスが下がることもあるでしょう。

日本でのキャリア

日本の大企業で正社員、終身雇用といったキャリアを目指すならアメリカでの就労はそれに不利に働くでしょう。